ニューズレター



シロシベのお仕事で日本精神衛生学会のウェブサイト制作を担当させていただき、学会のニュースレターにブログの文章を載せないか、とのメールをいただいたのが1ヶ月前の話。印刷されて会員の皆様に発送されたみたいです。

ブログを書いている人にとって、「ブログの記事を転載していいですか」ってとっても嬉しい出来事なんですね。でも、これが、「ニューズレター用に原稿書きませんか」だととってもつらい出来事だと思うんです。きっと「書きませんか」って頼む側にとっても、つらくて面倒なことだと思うんです。その上、文章を読む側にとっても、書きたくて書かれた文章と、書かされて書かれた文章、どっちが読んでて楽しいかっていうと、もちろん前者だと思うんです。何が言いたいかって、みんなブログ書けばいいのに、ってことです。まあ、これについては話が長くなるのでまたおいおい。で、せっかくなので、ニューズレター転載用に加筆したものを再転載。

素敵な方でした。優しく静かな声と語り口にどっぷりひきこまれてしまいました。未来を担う子ども、過去としての郷里、未完成であることの大切さ、戦争の体験、映像作家としての平和、知性と本能、清貧、祈り、ジョージ・ルーカス、様々なお話を聞かせていただきました。

中でも子役への演技指導のエピソードが印象的です。たとえば、子役の立ち位置を右に動かしたいとき、何の説明もせずに子役の肩を持って右に動かすといった子ども扱いをすると、子役は子どもとして振る舞い撮影は失敗するが、右に動いてほしい理由やその構図の意図を、大人の役者にするように、しっかり納得できるまで説明すると、子役は役者として演技し、撮影は成功する、というエピソードです。接し方が相手を作る、相手はこちらの考えを写す鏡になっている、というこのエピソードは、子役の演技指導のみならず、全ての対人援助サービスに重要な示唆を投げかけるエピソードだと思います。

打ち合わせの場で語られた話題は多種多様ですが、そこに一貫してにじみ出ている、監督の世界を見つめる視線の優しさや既成の価値観にとらわれない柔らかさにいたく感動しました。ご自身を「ベテランの子ども」と称される監督、子どもの曇りなき視線をずっと今まで持ち続けていらっしゃる、本当にそんな方だと感じます。

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