中陰に思う
今日の午前中はお葬式でした。一昨日に癌で亡くなった40代の女性のお葬式です。そして今日は3月11日から49日だそうで、全国各地のお寺で四十九日法要が営まれていたそうです。 中陰とは、仏教で人が死んでからの49日間を指す。死者があの世へ旅立つ期間。四十九日。死者が生と死・陰と陽の狭間に居るため中陰という。浄土真宗では、故人は臨終と同時に仏になると考えるので、中陰期間は、故人に対する追慕、故人を通して「生と死」について考え、謹慎し求法の生活をする期間である。 中陰 - Wikipedia ということなんですけども、「生と死」について本当に考えさせられています。 まず、 粥川準二氏のブログ で、 死者の総数は、もしいま行方不明となっている方がすべて亡くなっているとすると、3万人弱である。阪神大震災の死者は約6000人なので、その約5倍ということになる。しかし3万、6000という数字は偶然にもそれぞれ毎年の自殺、毎年の交通事故死とほぼ同数である。日本では毎年、阪神大震災と東日本大震災と同数の死者が出る災害が起きている、と解釈できなくもない。 そうなんですね。毎年日本では100万人以上死んでて、世界では5000万人以上が死にます。なのにそのことを大して気にせず暮らしています。なぜこの震災に関して僕は特別に動揺しているのかよく分かりません。 一時に亡くなった人の数が多いからかとも思いました。でも、 先日発表された今年のピューリッツァー賞を受賞したワシントン・ポスト紙 で驚いたのですが、去年のハイチ地震では30万人が亡くなってるんですね。 ハイチ時間の2010年1月12日16時53分にハイチ共和国で起こったマグニチュード7.0の地震。地震の規模の大きさやハイチの政情不安定に起因する社会基盤の脆弱さが相まり、死者が31万6千人程に及ぶなど単一の地震災害としては、スマトラ島沖地震に匹敵する近年空前の大規模なものとなった。 ハイチ地震 (2010年) - Wikipedai 東日本大震災の10倍の人が亡くなっているのに気にも止めていませんでした。もちろんハイチは東北よりも遠くて、自分の生活に影響は感じられなかったし、接してる情報量がまるで違うけど、二人称の死が一つもないという点では同じです。3万人にひどく動揺し、30万人を気にも