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Showing posts from April, 2011

中陰に思う

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今日の午前中はお葬式でした。一昨日に癌で亡くなった40代の女性のお葬式です。そして今日は3月11日から49日だそうで、全国各地のお寺で四十九日法要が営まれていたそうです。 中陰とは、仏教で人が死んでからの49日間を指す。死者があの世へ旅立つ期間。四十九日。死者が生と死・陰と陽の狭間に居るため中陰という。浄土真宗では、故人は臨終と同時に仏になると考えるので、中陰期間は、故人に対する追慕、故人を通して「生と死」について考え、謹慎し求法の生活をする期間である。 中陰 - Wikipedia ということなんですけども、「生と死」について本当に考えさせられています。 まず、 粥川準二氏のブログ で、 死者の総数は、もしいま行方不明となっている方がすべて亡くなっているとすると、3万人弱である。阪神大震災の死者は約6000人なので、その約5倍ということになる。しかし3万、6000という数字は偶然にもそれぞれ毎年の自殺、毎年の交通事故死とほぼ同数である。日本では毎年、阪神大震災と東日本大震災と同数の死者が出る災害が起きている、と解釈できなくもない。 そうなんですね。毎年日本では100万人以上死んでて、世界では5000万人以上が死にます。なのにそのことを大して気にせず暮らしています。なぜこの震災に関して僕は特別に動揺しているのかよく分かりません。 一時に亡くなった人の数が多いからかとも思いました。でも、 先日発表された今年のピューリッツァー賞を受賞したワシントン・ポスト紙 で驚いたのですが、去年のハイチ地震では30万人が亡くなってるんですね。 ハイチ時間の2010年1月12日16時53分にハイチ共和国で起こったマグニチュード7.0の地震。地震の規模の大きさやハイチの政情不安定に起因する社会基盤の脆弱さが相まり、死者が31万6千人程に及ぶなど単一の地震災害としては、スマトラ島沖地震に匹敵する近年空前の大規模なものとなった。 ハイチ地震 (2010年) - Wikipedai 東日本大震災の10倍の人が亡くなっているのに気にも止めていませんでした。もちろんハイチは東北よりも遠くて、自分の生活に影響は感じられなかったし、接してる情報量がまるで違うけど、二人称の死が一つもないという点では同じです。3万人にひどく動揺し、30万人を気にも

「かえせ!地球を 2011」と「Can't Buy Me Love」と「悲しくてやりきれない」と「Don't Believe The Hype」

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この前、原研也さんが本歌取りについてツイートされてたので思いきって「 Hiphopという音楽がありますが、あれはまさに現代の本歌取りだと思います。 」と@返信してみたら、それをRTしていただいたみたいで たくさんの人 に読んでいただいてドキドキしてしまいました。 そんなことはどうでもよくて、スチャダラパーです。この人たちには多感な年頃に大きな思想的影響を受けているので、この原発震災に関して何を思っているんだろうっていうのは大変気になっていました。 スチャダラのBOSEはかつてブログで、みんながiPhoneを持っていることについて、あの電話に使われるレアメタルの採取や、製品の製造、売買の過程でどれだけ途上国の人たちが搾取されてるか分かったもんじゃない、だから携帯が故障するまで買わない、みたいなことを書いたりするくらいの人なので、この電力のことについても人一倍色んな思いを持ってるに違いない、って思っていました。 で、今日知ったのですが、トリオ・ザ・キャップス&wiz24「かえせ!地球を 2011 」です。トリオ・ザ・キャップスってスチャダラパーです。映像はファンにはおなじみのタケイ・グッドマンだそう。 一見ふざけてるようにしか見えないですけど、 元ネタは、いとうせいこう & TINNIE PUNX の「MONEY」とか、 その元ネタの Tone Loc の Wild Thing. ゴジラ対ヘドラの「かえせ!太陽を」とか、 ザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」とかとか。 あと、後ろで小さく聞こえる「ドッ、ドッ、ドッドッ」っていうの、Public Enemyの「Don't Believe The Hype」 の「Don't」ですね。   「MONEY」の歌詞、よく聞き取れなくて、ググっても出てこないですけど、 Because Money Can't Buy Me Love Money Can't Buy My Rap 金じゃ買えねぇ 金じゃ動かなねぇ いくら積まれてもどこへも行かねぇ かな。 「悲しくてやりきれない」は、 深い森の みどりにだかれ 今日も風の唄に しみじみ嘆く 悲しくて 悲しくて とてもやりきれない このもえたぎる

電力消費量と生活水準はあんまり関係ないような気がするんですけどどうなんでしょう

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まだ年度末の仕事が終わってませんが、最近移動時間が多かったので、 樋口健二の「 闇に消される原発被曝者」 を読みました。 最初に出版されたのは1981年で、2003年に復刊された本です。「原子力村」の癒着、隠蔽体質、ずさんな安全管理、多重下請け構造による搾取、決して安くないコスト、30年も前から警告されていたんですね。今回の事故後の、「アラームを無視して長靴をはかずに被曝」とか「新聞紙やおがくずで排水を止める試み」といったにわかには信じがたいニュースも、これを読むと納得し、同じようなことが40年間ずっと繰り返され隠蔽されてきたんだろうな、と思います。今まで何も知らずに無関心であったことを恥ずかしく思います。 この本、多くの人に読んでほしいと思うのですが、今は手に入りにくくなっているようで、とりあえず、 スペイン紙「エル・ムンド(EL MUNDO)2003年6月8日」の樋口さんのインタビュー「日本の原発奴隷」 を読んでいただけると少しは雰囲気が伝わるかもしれません。 こういうの読むと、なんで原子力なんか使うのか、メリット全然ないじゃん、と思ってしまうのですけども、 山中俊治の「ゆりかごと核エネルギー」 の言葉を借りると、原子力って「人類がゆりかごを脱する夢」がつまったエネルギーだったんですね。当時は。鉄腕アトムが原子力で動くロボットだったり、ウランちゃんがかわいく描かれてたり、当時の原子力って、人類の叡智の結晶、最先端の科学、夢のエネルギー、未来のエネルギー、だったんですね。で、最近のアンケートなどを見てみると、この期に及んで原発を推進すべきという人が半数近くいたりするような結果もあって驚くのですが(僕の周りには一人もいません)、これは原発の大きな利権の受益者であるとか、原発村のキャンペーンに騙されてるとか、そういうことだけじゃなく、今も夢を捨てきれない、っていう人がけっこうたくさんいるのかな、という気もします。 で、放射線の健康への影響、ここ数週間でたくさんの情報に触れましたが、結局のところよく分かってないんですよね。僕はこの分野に詳しくはないですが、放射線の健康への影響を評価するのって、被曝量の評価も難しければ、数世代にわたるフォローアップも難しく、介入研究で他の要因をコントロールすることもできない、しかも強力な利害関係者がたくさんいて被曝自体が隠蔽されがち、こう