さすが中年

もう5月も後半。年度末繁忙期が終わって腑抜けのような日々だ。気候もいいし、花粉の飛散も終わったし、ジムに通って、Netflix 見て、お気楽な季節ではあるのだけど、父の癌、犬の癌、やり残しているシロシベの仕事、忙しいわけではないけど細々とずっと続くお寺の仕事、100%気楽になれずに頭の片隅にいろいろ抱えてしまっているのは中年だから仕方ない。



さて、この季節は、健康診断に行ったり、冬服と夏服の入れ替えをしたり、シロシベの1年の売上がほぼ確定するので決算に向けて会計の作業したり、掃除したり、モノを修理したり、捨てたり、買い替えたり、という、身体とお金モノのメンテナンスの季節だ。

健康診断、ジムの効果なのか結果は上々。あとは、歯医者いって歯のメンテナンスもしてもらっとくといいかなぁと思ったり思わなかったりだ。10年前は健康になんてまるで興味なかったのに、周辺で様々な病気の話を聞くことが増えて健診の結果を気にするようになってきた。さすが中年だ。

お金については、今期もありがたいことにたくさん仕事をいただいて、売上も利益も開業以来最高になる見込みで嬉しいことだ。もうちょっと仕事減らしてもいいようにも思うけど、相手のあることなので仕事量のコントロールってなかなか難しい。それに、将来的にずっと仕事があるとも限らないので、できる間にできるだけ、子どもたちの教育費を払い終えるまで、とかなんとか思ってコツコツ仕事してしまうあたりも、さすが中年。

あと、Netflixで「ビリオンズ」とか「オザークへようこそ」とか「SUITS」とか、巨額のお金が動くドラマをたくさん見たせいで、というかそもそも一応は株式会社の経営者でもあるので、投資や株式、金融というものをもう少し知っておきたい思い、金融に関する本をいくつか読んだりして、証券口座を作ったりもしてみたのだけど、まぁ、投資はあくまで社会勉強としてかじるだけにしておこう。ディフェンシブなあたりもさすが中年...。

で、モノに関しては、シロシベ関係の仕事道具はこれ以上何もいらない感じだし(そろそろ椅子をオーバーホールに出してもいいかもだけど、まだいけそう)、お寺関係も何もいらないし(布袍はそろそろ新調してもいいかもだけど、まだいけそう)、衣・食・住、どれも足りてる。というか余ってる。のだけど、それでも欲しいモノがいくつかあって迷っている。

まずは自転車。逮夜参りで毎日使うし、最近はジムにも通うようになって、使用の頻度がわりと高いにもかかわらず、「父のお下がり」をずっと使ってて、それもきっと、近所の自転車屋さんで一番手前に置いてあったから、みたいな感じで選んだと思われる自転車で、別にいいのだけど(普通に機能してるし、目立たないし)、自転車が良くなるとQOLが上がりそう、というのは前々から思ってた。けど、和服で乗ることが多いので、フレームにトップチューブがあると乗りにくい。トップチューブがない自転車というと、どうしてもママチャリになってしまう。というわけで、結局これでいいんじゃん、ということに落ち着いてしまってたのだけど、ミニベロだったら和服でも跨ぎやすいのではないか、裾を巻き込みにくいのではないか、ということを発見した。FUJI の HELION がいい。今度どこかで試乗させてもらおう。



あと、時計。数年前から時計をつけるようになって驚いたのが、人はけっこう他人の時計を見ているということ。新しい服を着てても何も言われないことが多いのに、時計に関しては、「あ、新しい時計だ」「それどこの時計?」といったことをかなりの頻度で言われる。従来、自分が時計をしなかったので他人の時計も全然視野に入ってなかったのだけど、たしかに、時計って、服や靴やカバンよりも記号性が強くて、 いろんなことが伝わる装飾品だなぁ、と思って関心を持っていると「ドレスウォッチ」というジャンルがあることを知った。「冠婚葬祭等でつけるドレスウォッチには2針が好まれます。秒針を持たない2針は『今日は時間を気にせず過ごします』と相手に示すための作法でもあるから」とのこと。時間を気にしてないことを示すために時計をつける、って完全に倒錯してる。気に入った。さらに、シングルハンド(時針だけ!)の時計もあって、これは大いに気になる。その上、 機械式(ゼンマイ式)のシースルーバックのメカっぽい感じは少年の心をくすぐる。中年だけど。で、この DEFAKTO のEins 、だいぶ惹かれるのだけど、実際に買うのかというと、まぁ、別にいらないなぁ...、ということになってしまうのだけども、今度酔った時にでも改めて検討しよう。

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