蝸牛

 

中上健次の「蝸牛」という小説があって、高校生の時に読んで強烈な衝撃を受けたような気はするのですが、ストーリーはあんまりはっきり覚えていないくて、たしか、「ヒモの男が子どものいる女と蝸牛(カタツムリ)の交尾のように延々と性交する」みたいな話です。ちがうかな。とにかく、その「カタツムリのような性交」だけは、そのエロさとか、グロさとか、何だかとても強烈で、「カタツムリといえば交尾」という図式だけが記憶に残っていました。 

で、今朝、そのカタツムリの交尾を見つけました。初めて見たけど、想像してたのと全然違って、意外と距離があるんですね。で、肉眼ではよく見えなかったですが、写真でアップにすると、想像してたのとは違うグロさ。。。Wikipediaを見ていると、これまたすごい。。。
カタツムリは他の有肺類と同様に雌雄同体で、触角の後方側面(右巻きでは右側、左巻きでは左側)に生殖孔と呼ばれる生殖器の開口部があるが、普段は閉じていて目立たない。生殖孔は一つであるが、そのすぐ内部では雌雄の二つの生殖器の開口部に分かれている。生殖行動時には内部から陰茎が反転翻出し相互に生殖孔に挿入して交尾が行われる。
右のほほから陰茎が出てきて相互に挿入、生き物って多様。。。
カタツムリには右巻き(右旋:dextral)と左巻き(左旋:sinistral)があり、上から見て、渦の中心からどちら回りに殻が成長するかで決められる。日本産のものでは種ごとに巻きの方向が遺伝的に決まっており、大部分の種は右巻きであるが、ヒダリマキマイマイなど少数の左巻き種がおり、キセルガイ科のように科全体が左巻きのものもいる。通常、逆旋個体は体の構造も逆で、交尾孔も右旋個体は右側、左旋個体は左側に開く。多くのカタツムリでは対面しながらすれ違う位置で交尾孔のある側を相互に合わせるため、巻き方が逆であると交尾が困難となり種分化がおこる場合もあると考えられている。
両性があって、左右の別がある、ううん。。。「好きになってしまったあのこが左巻きだった」とか切ないですね。。。まあ、最初に気づけよ、っていう話ですね。いやでも、恋の始まりなんていうのは、そういうことではないですね。というか、こんな感じだったら巻き方が逆でもあんまり関係なくないか?と思えなくもないけど、まあ、余計なお世話ですね。みんなが両性具有の世界って、どういう感じかな。。。想像できないな。。。


まあ、以上ふまえて、もう一度中上健次の「蝸牛」が読みたくなったという話です。「十九歳の地図 (河出文庫 102B)」に収録されてるそうなので、とりあえずカートに。

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