今読んでる3冊の本

2011年度のお仕事、やっとゴールが見えてきて、読みたい本や読みたい論文に目が向くようになってきた。だけど、たくさんあって、内容バラバラで、気が散ってしまって仕方がない状態。複数の本を並行して読むことはあまりしないのだけど、何だか今そんな感じになってしまっています。今読んでるもののメモだけ。


まずは、ナオミ・クライン(著)「ショック・ドクトリン―惨事便乗型資本主義の正体を暴く」 。ここ数年で急に興味が出てきた経済。去年「ブランドなんか、いらない―搾取で巨大化する大企業の非情」を読んで面白かったので読んでます。ここで批判されているミルトン・フリードマン、そして、フリードマンが批判してたというジョン・メイナード・ケインズ、どんどん読みたくなってきます。あと、マルクスも読みたい読みたいと思いつつずっと読めていない。いくら時間があっても足りない。


で、島薗進(著)「日本人の死生観を読む 明治武士道から「おくりびと」へ」。  島薗先生のTwitter は震災前からフォローしていたのですが、震災後はとりわけ、科学者と社会の関係、宗教者と社会の関係、放射線に関する安全論者の系譜などなど、ストイックに発信されていて、熱心にフォローさせてもらっています。これは震災後に出た本で、エッセイのような学術書というか、学術書のようなエッセイというか、不思議な感じの本です。ちゃんと気持ちを静めてゆっくり読みたいので今はちょっと中断中。

で、高木俊介(著)「精神医療の光と影」。今年の2月にACT-Kにおじゃまして、その時にちょうどこの本の著者校正をされているところで、その時に読みたいと思ってたので購入。序章は、宇都宮病院事件のお話、昨年10月に福島の浪江町に行かれたお話、若いころに水俣に行かれたお話などから始まります。早く続きを読みたいと思いつつ、いろいろ気が散ってしまっています。


で、島薗先生と高木先生、おそらく直接のつながりがないお二人で、一緒にこれらの本を買ったのもただの偶然なのですが、お二人とも「水俣に見た医学の影」に大きな影響を受けておられて、これまた偶然ですが、2冊とも冒頭で宮沢賢治を引用されていて驚きました。


Wikipediaの「近代」の説明では、
時代区分としての近代を象徴する要素は、ヴェストファーレン条約による主権国家体制の成立、市民革命による市民社会の成立、産業革命による資本主義の成立、ナポレオン戦争による国民国家の形成など、18世紀以降のヨーロッパで成立し、現代世界を特徴付けている社会のあり方である。

今ほんとに興味や注意が散漫としてて困っているのですが、今の僕のバラバラの興味に底流するのは、「『近代』の影の部分」ということなのかなぁ、という気がしてきました。広すぎ。。。

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