左上から右下へ
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写真のブログ、水平とか眉間とか、自分でも気づいていない好きなものに気付かされることがいろいろあります。今回は街灯です。
うすうす気づいてはいましたが、並べてみてびっくり、例外なく全部同じ向きです。何これ...。歩行者は右側通行だから、ってそんなの関係ない道ばっかりだし、むしろ道の左側を歩いてる時に撮ってる感じですね。完全に無意識にこの向きを選んでいたのですが、たしかに意識して考えてみても、逆向きの街灯は撮る気がしないんですね。不思議。
で、投影法の心理テストの解釈などで使われる空間象徴理論をふと思い出すわけです。こういうのです。
左上から右下へ光を投げかける写真、これって、内から外へ、母性から父性へ、過去から未来へ、停滞から発展へ、意識から無意識へ、抽象から具象へ、理性から本能へ、っていう方向に光を投げかける写真、なんて見方もできると思うんです。
そう言われてみれば、ここ数年の僕の変化、そういう方向性がはっきり出てるように思うんです。もっと若い頃は、現実社会なんかと関わりたくない、傍観してたい、精神性こそが大事で物質なんてくだらない、本能や官能なんて愚の骨頂、くらいのことを思っていて、未来や発展なんて最も嫌いな言葉でした。今でもそういう部分は残っているけど、だいぶ違います。
左上から右下への無意識の憧れがこんなところに出てたのかなぁ、なんてことを思ったりするわけです。