ソローニュの森
田村尚子「ソローニュの森」が良かった。大好きな医学書院の「ケアをひらく」シリーズから出た写真集。 白い装丁もきれい。内容については、Wired と Studio Voice に詳しい記事があったのでそちら参照で。
エッセイの中に出てくるウリ先生の言葉も印象的で、
どういう順番で写真が並べられているのか知らないけど、前半の恐る恐るシャッターがきられた緊張感の高い写真から、後半に向けて、徐々にリラックスして真正面から見据える写真へ変化していくようにも見える。そのプロセスを追体験させてもらえて、そして「人を疎外しない」ということがどういうことなのかを写真を通して垣間見せてもらえた気がする。
やりたいことや作りたいものを模索中の今、ちょうどいいタイミングで出会えて良かった。このところ疼き始めた「『場』を作りたい願望」に大きなインスピレーションを与えてもらった。
エッセイの中に出てくるウリ先生の言葉も印象的で、
対象を固定化して物象化してしまわないための<詩的なロジック>とか、
森の片隅には、修復されないまま残された屋外カフェや使い古された機具、日向に日陰に咲く花々の片隅に置かれたベンチ、飼育小屋の馬や動物たち。サロンには、患者さんによって運営されるタバコ屋や、アルコールなしのバーもある。そのどれもが、機能を果たすためだけにつくられたものとは一風違ったものだなといつも思う。利便性を優先する「コード化」を拒み続けるためには常に戦う姿勢が必要だというウリ先生の話はよくわかる気がした。とか。
どういう順番で写真が並べられているのか知らないけど、前半の恐る恐るシャッターがきられた緊張感の高い写真から、後半に向けて、徐々にリラックスして真正面から見据える写真へ変化していくようにも見える。そのプロセスを追体験させてもらえて、そして「人を疎外しない」ということがどういうことなのかを写真を通して垣間見せてもらえた気がする。
やりたいことや作りたいものを模索中の今、ちょうどいいタイミングで出会えて良かった。このところ疼き始めた「『場』を作りたい願望」に大きなインスピレーションを与えてもらった。