マッシュルーミング

121006
なんと、ときたまさん飯沢耕太郎さんと猪子山でキノコ狩り。わお!
(しかも、お二人ともシロシベの2012年Tシャツをお召し。素敵。)

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確実に食べれるキノコだけで半日でこんなに採れた。判別不能のキノコも合わせるとこの倍以上。何百回と通ってる道だけど今まで全然キノコに気付かなかったなぁ。


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北向十一面観音の前で、地元の子どもたちも興味津々。老いも若きも男も女も評論家もアーティストも、キノコの前ではみんな「変な笑顔」になります。

で、食べた。

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セイタカイグチ(Boletellus russellii)のガーリックソテー。

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ナラタケ(Armillaria mellea)などなどのピザ。

他にも炊き込みご飯やお味噌汁、ドキドキしながら食べたけど、一番印象深かったのが、ホコリタケ(Lycoperdon perlatum)のデザート。

「昼の家夜の家にホコリタケのデザートのレシピ出てくるでしょ、あれしましょうよ。」
「ああ、あれですね。」
とキノコ狂いの皆さんの間では通じてしまうらしいポーランドのオルガ・カルチュクによる「昼の家、夜の家」という本があるそうで、そこに出てくる「ホコリタケの甘いデザート」のレシピにならって作ってみた。該当部分を引用すると、
まだ若い、白いホコリタケ
炒めるためのバター
粉砂糖

ホコリタケを、コインの厚さにスライスする。キノコの皮は必ずしも剝かなくてよい。尖った突起は、取り除くこと。フライパンにバターを熱し、ホコリタケが金色になるまで炒める。粉砂糖をまぶして、お茶うけにどうぞ。
文学作品に出てくるレシピって美味しさ以外にも味わいがありますねぇ。この本の内容紹介、
ポーランドとチェコの国境地帯にある小さな町、ノヴァ・ルダ。そこに移り住んだ語り手は、隣人たちとの交際を通じて、その地方の来歴に触れる。しばしば形而上的な空想にふけりながら、語り手が綴る日々の覚書、回想、夢、会話、占い、その地に伝わる聖人伝、宇宙天体論、料理のレシピの数々…。豊かな五感と詩情をもって、歴史に翻弄されてきた土地の記憶を幻視する。現代ポーランド文学の旗手による傑作長編。
読みたくなってきた...。それはさておき、ホコリタケのデザート。

Lycoperdon perlatum
写真を撮り忘れてしまったけど、↑ ホコリタケはこういうキノコ(写真はaSIMULAtorさん)。成熟すると茶色くなって、つまむとてっぺんから胞子の粉をパフっと吹き出すパフボールの一種。中が純白のはんぺん状の若いものが食べごろだそう。

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皮をむいて、コインの厚さにスライス。

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熱いバターで金色になるまでソテー。

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粉砂糖をふりかけて完成。なんとも説明が難しいけど、繊細で不思議な味と香りと食感。おいしい。

ホコリタケって、
極地を除き、ほとんど全世界に産する。日本国内でも、市街地の公園などから深山にいたるまで、普通に見出される。
だそうだけど、今まで全然知らなかったなぁ。お店で売られることもないので、自分で探して採って料理しないと食べれないんですね。そこらじゅうに勝手に生えてるキノコで、タダで採ってこれるものだけど、逆にものすごく贅沢。

やりたいことがいろいろ出てきたキノコの週末でした。

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