柿渋で一閑張

バック・トゥ・ザ・ルーツ。レッツ・現代文明批判。というわけで、というか、というのも何なのですが、どっちに進んでいいのか分からない時は、今まで歩いてきた道を見ているのもよいかもしれない、という感じで、歴史、古いもの、原始的なもの、などに関心が向きがちな今日この頃、一閑張を作ってみた。
一閑張とは、日本の伝統工芸品のこと。明から日本に亡命した飛来一閑が伝えて広めた技術なので一閑張になったという説がある。農民が農閑期の閑な時に作っていたものなので一閑張と呼ばれるようになったという説もある。竹や木で組んだ骨組みに和紙を何度も張り重ねて形を作る。形が完成したら柿渋や漆を塗って、色をつけたり防水加工や補強にする。食器や笠、机などの日用品に使われたが、現在はあまり一般的に使われていない。 一閑張 - Wikipedia
書道をしてると書き損じの半紙が大量に出てくる。これを捨てるのももったいないなぁ、とふと思い、そういれば、半紙を貼り重ねて作った籠があった気がする、あれ何だっけか、「半紙 貼り重ねて 籠」でググると一閑張が出てきた。インターネットってほんと便利。この便利さ感動しつつ、現代社会はこれでいいのかと思いつつ、なかなか難しい。

で、柿渋って何だ。
柿渋(かきしぶ)は、渋柿の未熟な果実を粉砕、圧搾して得られた汁液を発酵・熟成させて得られる、赤褐色で半透明の液体。柿タンニンを多量に含み、平安時代より様々な用途に用いられて来た日本固有の材料である。 文献で最初に記載されているのは10世紀頃であり、漆の下塗りに使用された記録が残っている。また、衣類に使用したのは、平安時代の下級の侍が着ていた「柿衣」がその始まりとされる。 カキタンニンには防腐作用があるため、即身仏(ミイラ)に塗布したり、水中で用いる魚網や釣り糸の防腐と、強度を増すために古くから用いられてきた。また、木工品や木材建築の塗装の下地塗りにも用いる。縄灰と混ぜて外壁の塗装にも使用された。更に紙に塗って乾燥させると硬く頑丈になり防水機能も有するようになるため、かつてはうちわや傘、紙衣の材料として用いられ、現在でも染色の型紙などの紙工芸の素材としても重要である。 タンニンが水溶性タンパク質と結合して沈殿を生じる性質は清酒の清澄剤として利用されており、今日ではこの用途で最も多く用いられている。塗料としての用途は近年は利用が少なくなっているが、シックハウス症状を起こさない塗料として再評価されつつある。染色にも用いられ、出来上がりの茶色の色合いが柿渋染めとして好まれる。また、この柿渋染めの除菌効果のある布地を利用して山野の汚染の少ない良質な河川や井戸の水を漉して飲用にも利用した。 柿渋 - Wikipedia
ほう。。。除菌、防腐、防水、ものすごく優秀な素材じゃないか。「日本固有」とか「下級武士の服がルーツ」とか「ミイラ」とかグッとくるなぁ。柿渋製品、もっとメード・イン・ジャパンのブランドで売りだした方がいいんじゃないだろうか。

ま、さておき、柿渋を作るところから始めたいのだけど、1年かかるようなので妥協してホームセンターで購入(400ccで1200円)。あと、紙は大量にあるし、糊とか刷毛は障子を貼るためのものがたくさんあるのでこれでいいかな。余談だけど、お寺に住んでると障子の張替えが上手くなります。

で、籠。とりあえず、捨てられる一歩手前の壊れかけの籠で試作。写真では分かりにくいけど、上部が針金で修理されてたり、底の角に穴が開いていたりします。
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で、書道後の紙を糊で貼ります。曲面が難しいけど、小さくして1枚ずつ丁寧に貼るといいのかな。
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で、柿渋を塗る。けっこう臭い。乾かして塗って乾かして塗って、を数ヶ月かけて繰り返すといいらしいけど、2回塗っただけでこんな感じ。乾くと匂いはなくなります。自分でもびっくりするほどのクオリティ。これ、コンラン・ショップとかで2万8000円で売ってたら買う人いるんじゃないかな。
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というかほんとに、商品化とか、一閑張ワークショップ開催とか、あり得るかも。ま、とりあえずは自宅用にコツコツ作っていこうかと。

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