2年連続5度目

130806


狙ったわけではないのだけど、今年も偶然8月6日に広島にいたので行ってきた。2年連続5度目の広島平和記念公園

時節柄、原爆や戦争、歴史に関するいろんな言葉に出会うけど、今年一番印象に残ったのは、イルコモンズに載ってたジグムント・バウマンのこの言葉。

歴史の天使は、未来に背中を向けて進んでいくので、過去から目をそらすことができない。かれは、楽園を出てからというもの、立ちどまることなく動き続けている。というのも、立ち止まって、うっとり見とれるような景色に出会ってないからである。彼を動かし続けているのは、いま目にしているものへの嫌悪であり、反感である。つまり、はっきりと目に見え、ありありと分かる恐るべき過去に対する恐怖である。歴史の「進歩」とは、空の鳥を追いかけることではなく、戦場に散らばった死体から、急いで離れたい、という強い衝動なのである。 ― ジグムント・バウマン
どういう文脈での言葉か分からないので、ちゃんと全文読んでみたい。

徒然草の、
死は、前よりしも来らず。かねて後に迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し。
 (死は、前から来るのではなくて背後に迫っている。人は皆、死ぬ事を知ってはいるが、すぐには来ないと思ってて、予期せずやって来る。沖の干潟が遥か彼方に見えているけど、潮が足元の磯から満ちてくるように。)
を思い出した。

時間が流れていくことは、後ろ向きに歩くことに似てて、ぐっと体をひねらないと前は見えないし、足元見てないとすぐにつまづく。気がついたら戦争が始まってたとか、気がついたら住めない土地になっていたとか、気がついたらなくなってたとか、そういうことにならないようにちゃんと前を見るようにしたい。

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