電子証明書申請用磁気ディスク
というわけで、商標登録に必要な「電子証明書」を取得すべく、この前作った申請書に印鑑を押して法務局に持って行きました。法務局の中で登記印紙(2,500円)を買って貼って窓口の人に渡します。
すると、窓口にいた若い職員さんは「何この申請書?」といった顔をしながら、奥に座っている先輩に聞きに行きます。奥の先輩もメガネをずらして眉をひそめて書類を見て、さらに奥の部屋に入っていきます。待つこと数十秒、こちらへどうぞ、と別の窓口に案内されて、年配の職員さんが対応してくれました。
で、単刀直入に「法務省のページを見ても意味がよく分からなかったのですが...」と聞いてみたところ「この申請にはフロッピーディスクがいるんです。」とのこと。「はあ、なるほど。(証明書をそこに入れて返してくれるのね。)じゃあ、そこの電気屋さんで今買ってきます。」ということで向かいの西友の電気屋さんに行きました。今時フロッピーって売ってないんですね。仕方なくCD-Rを買って、窓口に戻って、「フロッピーってないみたいです。CDでいいですか?」と尋ねると困った顔をされて奥の部屋へ...。また別の若い職員さんが出てきて、「こちらへどうぞ」とやや個室風の窓口に通されます。
で、改めて、
「法務省のページを見ても意味がよく分からなかったのですが...」
「申請書と印鑑カードと会社情報の入ったCDがいるんです。空のCDじゃなくて。」
「『会社情報の入った』って何ですか?」
「会社の名前とか、住所とか...」
「それをプレーンテキストか何かで入れてくればいいんですか?」
「いや、そうではなくて...」
となかなか的を得ず、
「定款でいいですか?」
「いや、そうではなくて、登記された後に、何か作りませんでしたか?」
「ううん...。作ったような気もするし、作ってない気もするし...。」
「公共入札なんかがね、今その申請の仕方でやるんですね。」
「はあ、入札はしたことがないですけども...。」
とまあ、結局よく分からないまま、これは改めてググった方が早いと判断して、「わかりました!また来ます。」ということで帰ってきました。
で、改めてググると、法務省の「電子証明書申請用磁気ディスクの作成に当たっての留意点」というページがありました。でまあ、「自己の公開鍵の値」とか結局何のことかやっぱり分からないのですが、どうやら、専用のソフトを使って作成するファイルをCDに入れて持参するらしいということがわかりました。で、さらに調べると、「法務省:関連情報」というひどいタイトルのページに、そのためのソフトの一覧がありました。日立製作所のが52,500円、NTT Dataのが5,250円、NECが40,000円、株式会社リーガルが10,500円...、おやおや、随分と違います。っていうかさ、こんなソフト法務省が無料で配布しなよ。
で、たぶんなのですが、これらのソフトのどれかを買って、会社の情報を暗号化してCDに入れて、法務局に持っていって、電子証明書をもらう、という手順になるということですね。きっと。紙の証明書の方が速くて安いんじゃないだろうか...。しかしながら商標登録は電子申請に一本化されてるようなので、仕方なく手順に従います。つづく。