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Showing posts from November, 2010

「リハビリの夜」を読みました

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熊谷晋一郎著「リハビリの夜」を読みました。すごく良かったです。今まで読んだことのない種類の本でした。リハビリ論ですが、そこだけにとどまる広さや深さではなく、医学、福祉学、社会学、人類学、哲学、文芸、どの本棚においてあってもおかしくはなく、どこにあっても浮いている感じ本です。深い洞察と優しさがリアルで詩的な言葉で紡がれている、そんな本です。祖父江慎さんのブックデザインも素敵です。 私が体験していることをありありと再現してくれるような、そして読者がそれを読んだときに、うっすらとでも転倒する私を追体験してもらえるような、そんな説明が欲しいのだ。つまり、あなたを道連れに転倒したいのである。 というわけで、まんまと一緒に転倒させられるこの本、読みながら「後でブログに引用しよう」とページに折り目を付けていたのですが、たくさん折りすぎてしまって、もはや折り目の意味がなくなってしまうほどでした。どう紹介していいかよく分からないので、読んでいてグっときた場所をメモだけ。キーワードは、関係性と規範と官能でした。 まず関係性ですが、《ほどきつつ拾い合う関係》、《まなざし/まなざされる関係》、そして《加害/被害関係》という言葉を軸に語られます。 そう、夜は、私たちからトレイニーという重い鎧を剥ぎ取ってくれるだけでなく、彼らをもトレイニーという分不相応な役割から開放してくれる。昼間の光は、私たちをトレイニーに仕立て上げていただけでなく、彼らをトレイナーに仕立て上げてもいたのだ。 と、リハビリにおけるトレイナーとトレイニーの関係に始まり、 動きは世界と身体との間で生じる。世界との拾い合う関係の中で立ち上がる私の動きは、私の身体に意味を与えるのみならず、一方の世界にも意味を与えていくのである。 人と人、人と物、人と世界の間の関係も視野にいれた関係性にまで広がります。 …そこに空いた隙間は、つながろうとしてもなお残される、つながれなさのことである。この隙間は、私と人のあいだにも、私とモノのあいだにも、私と私の身体とのあいだにもある。しかし、人間はこのつながれなさを持っているからこそ、その隙間を埋めるように、他の人とつながるための言葉をつむぐのだし、外界にあるモノや自己身体との対話や手探りを通して、対象のイメージを繊細に分節化していくのである。 とか。なんていうのか、私と世界のつながり方、その関係性

マインドフルネス、mindfulness、正念、smṛti、स्मृति

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ちょうど今から1年前に八正道について習ったり していたのですが、今年も何の因果か八正道についてググったりしています。地域や時代、宗派(解釈)によって様々なバリエーションのある仏教ですが、八正道に関しては、仏教思想の中心に近い場所にあるものらしく、わりとどの宗派でも触れるものだと思います。 日本語では、 正見 正思惟(正思) 正語 正業 正命 正精進(正勤) 正念 正定 と訳されています。英語では、 right view, right perspectiveness, right vision, right understanding right intention, right motivation, right thought, right resolve, right conception, right aspiration right speech right action, right conduct right livelihood right effort, right endeavor right mindfulness, right memory, right awareness, right attention right concentration 去年の研修では、日本語でああだこうだと教わって、結局の何のことだかよく分からなかったのですが、英語への訳され方を見てみるとむしろすっきりする部分もあったりするものですね。それで、原語のサンスクリット・パーリ語では、 samyag-dṛṣṭi • sammā-diṭṭhi samyak-saṃkalpa • sammā sankappa samyag-vāc • sammā-vācā samyak-karmānta • sammā-kammanta samyag-ājīva • sammā-ājīva samyag-vyāyāma • sammā-vāyāma samyak-smṛti • sammā-sati samyak-samādhi • sammā-samādhi だそうです。カレー屋さんのメニューみたい。漢字で「正」、英語で「right」に訳されているサンスクリットのsamyañc(सम्यञ्च् )ですが、 オンライ

やい!クロネコ、俺の話をきけ。

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今日、物流についていろいろ思うところがありました。 まず、 ヤマト運輸のウェブサイトを見てて 数年前に比べてとてもサービスが洗練されてることに感動したこと。で、 東大の古本による寄付プロジェクト で誰が重要な役割を担っているかって考えると運送屋さんであろうこと。それで、つらつらと考えていると、いろいろつながったのでメモです。僕の未来予想とヤマト運輸への熱い思いです。 去年、田舎に引越して宅配便を使う機会が増えたように思います。ネットでカード決済で宅配便で届けてもらってばかりで、財布に触るのは東京に行く時だけ、みたいな感じです。ほんとに大袈裟ではなく。きっと今後ますますそうなります。 で、宅配便、今後ますます重要な分野になると思うんですね。特にグローバルな規模の宅配。で、この分野の覇権をとりたいって思ってる人はいっぱいいるんだろうなぁ、と思っていたら、いろいろつながりました。 ここで何が求められてるかっていうと、箱のサイズや形、住所コードの世界共通の規格ができて輸送のより多くの部分が自動化されることとか、ウェブとつながった管理体制ができて、コストが下がることだと思うんです。ずっと前、品川にあるヤマト運輸の配送センターでバイトしてて、仕分け作業の大部分をロボットがやっていることに驚いたのですが、それでもやっぱり、箱の形や大きさがバラバラでバーコードが読めなかったり、きれいに積めなかったりで、どうしても人の手が必要になるんですね。箱と住所コードの統一規格ができればもっと効率的に安く早くできると思うんです。っていうか、これからは一人一人がGPSを持ち歩く時代なわけで、住所じゃなくて人に直接届ける感じになると思うんですね。 で、誰がそれをできるかっていうと、一番近い場所にいるのはamazonとかgoogleです。 先週発表された「アマゾンジャパンの通常配送料金無料化」のニュース 、これって、amazonが狙っているのはネット通販での存在感を増すことより、さらに先の物流業界を視野に入れてるんだろうな、って思うんですね。「 米国Amazonに商品を注文したら翌日に日本に届いた件 」とか、こういうことが普通にできる世界をあの人たちは目指してると思うんです。で、先日の「 Google、“自動運転カー”プロジェクトを発表―既に公道で試運転中 」とかも、遊びじゃなくて(最初は遊びかもしれ

ムラタマリオくん

幼稚園の同級生が自転車の補助輪を外してるとのことで、今週から練習を始めました。 シャシャミンのTumblr にあった、 STEP1 まず、補助輪をはずして、ペダルもはずします。 STEP2 自転車に乗り、足で地面を蹴って、乗り続けます。 STEP3 ひたすら乗っている間に、バランス感覚が身につきます。 STEP4 自信がついたら、ペダルを元にもどします。 STEP5 既に、ほぼ乗れるようになっています。 を参考に、とはいえペダルを外すのは面倒なのでそのままで、とりあえず補助輪を外して地面を蹴ってコンビニまで行ったりしてました。今日もその感じで出かけようとかと思ったら、もうすでに乗れそうな感じだったので、「両足ペダルに乗せてみ。持ってるから。」と、ペダルをこがせてみたらもう乗れるようになってました。おお。補助輪外してコンビニまで数往復しただけだと思うんですね。まあ、コンビニはとても遠いのですが。 何か似てると思ったら、ムラタセイサクくんですね。肩の力の入り方とか髪型とか。

龍と熊

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数日に1回ペース、最近は走らずに歩いていることが多いですが、朝は山へ行きます。 雨宮龍神社までのコースです 。今の季節、花は咲いてない、紅葉にはまだ早い、緑はくすんでて、鳥は静か、虫は少ない、空は抜けるように青いってことでもない、かといって霧や靄がかかるでもない、汗かかない、凍えるほど寒いわけでもない、やや面白みに欠ける季節ではあります。 人間でいうと、子どもの無邪気さや可愛さはもう大昔になくなって、思春期の激しさやカッコ悪さももう卒業、筋肉痛がでるのが遅い、徹夜がきつい、お酒が尾を引く、かつてのセールスポイントの多くで年下にかなわなくなっている、でもまだいろいろ全然諦めきれず、経験値の高さをうりにするにはまだもうちょっと早い、そんなお年頃でしょうか。 話は戻りますが、約7kmのコースの中で、一番好きなポイントがここです。尾根伝いのコースで、ピークが5個ほどあるうちの3番目か4番目か、みたいな場所です。特に何があるわけでもないのですが、何だかグッときます。 シダがきれいです。 昨今の熊ブームの影響か姉が mont-bell の熊鈴をくれました。素敵。ありがとう。 でも、熊がいるなら見てみたいので、鈴は持たずに山に行ったりしてるのはここだけの話。

クロシベ

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そろそろシロシベにも飽きてきたので、というか、ここ1年くらい完全にオフの日がほとんどなく、こういうのもあまりよろしくないので、今日は完全にオフにして、シロシベオフィスの壁を塗りました。 余談ですが、一人でやってると「今日は休みにする」っていう判断をするの、本当に勇気がいるんですね。結局のところ時々休んで気分を変えた方が効率的なのは分かっていても、なかなか休めないものなんですね、これが。で、今日はオフにしてオフィスの模様替えです。 まず、部屋の中を全部出します。 10分かからず本社機能をすべて移動できます。タイトな会社です。あ、でもエアコン残ってますね。 壁に塗るのは墨染めの珪藻土。陰翳礼讃です。 3時間くらいで塗れるかと思ってましたが、意外と大変で7~8時間かかってしまいました。 終わった頃にはもう真っ暗。。。乾くまでに2日ほどかかるそうなのですが、そんなに待ってられないので、掃除して物を運びいれて開店準備です。 わぁ。。。。 かっこいい。。。。。。 すてき。どうなってんの。

商標登録の登録料の支払い

というわけで 、久しぶりになってしまいましたが、商標登録の続きです。 次のステップは登録料の支払いです。「予納」「口座振替」「電子現金納付」「現金納付」から選べるそうです。 特許庁のページ の「口座振替納付の概要」によると、 ‹国庫金の電子決済インフラの整備に伴って、特許料等の料金納付手続の簡素化を図る観点から、従来の納付方法に加え、金融機関預金口座からの振替による納付が可能となる口座振替納付制度を平成21年1月より導入しました。 特許印紙(予納)と比べると・・・ ‹印紙の購入・運搬が不要となります。 ‹予納書への印紙貼付の手続等、印紙に係る事務が不要となります。 ‹預貯金通帳による口座管理が可能となり、経理事務の簡素化、透明化が図れます。 ‹複数口座を保有することで、手続別、クライアント別、研究所別等の管理も可能となります。 納付書と比べると・・・ ‹金融機関の営業時間による拘束や現金の金融機関への運搬事務が不要となります。 ‹納付書取得、領収証書貼付等納付書に係る事務が不要となります。 電子現金納付と比べると・・・ ‹ATMを用いて納付する場合は、ATMへの現金の運搬に係る事務が不要となります。 ‹銀行とのインターネットバンキング契約は必要ありません。 ‹納付番号取得→納付→申請といった煩雑な手続きが不要となります。 要するに振込が一番便利で新しい方法です。「 口座振替申出書・解約届 書式一覧 」のページから「口座振替依頼書」というファイルをダウンロードして、記入して、銀行届出印を押印します。 ここでまたしてもジャパンネットバンク銀行は使えません...。 ジャパンネット頑張れ、特許庁頑張れ、です。で、 〒100-8915 東京都千代田区霞が関三丁目4番3号 特許庁出願支援課 申請人等登録担当 に郵送するといいのかな。すると、「約1ヶ月程度で、特許庁から振替番号登録通知が送付されます。」だそうで。