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Showing posts from March, 2010

近況メモ

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年度末なので今年度を振り返ろうかとも思いましたが、ちょっと面倒なので3月を振り返ります。 まず CAQDAS の勉強会から3月はスタートでした。来年度、シロシベ的にも個人的にももっとも重要なテーマになりそうです。Weft QDA についてとても素敵なお話があるのですが、これはまたおいおい。ちゃんと勉強してブログに書きます。 この勉強会で、某先輩よりTwitterに誘われ、ずっと前にアカウントを作るも周囲につぶやいている人が誰もいなくて、気にはなりつつ放置していたTwitter、今が始め時と判断して始めました。ホワイ・ドンチュー・フォロー・ミー・オン・ツイッター? アカウントはtamakisonoです 。 あとは何だろう..。 A.P.C. で素敵なスーツを買いました。あとは、富山に行って、ホタルイカのお刺身とか、白えびとか、げんげとか、初めて食べる食べ物をたくさん食べました。じゃなくて、調査してきました。 あとは、24日でシロシベ開業1周年でした。なんと胡蝶蘭をいただいたりしてしまいました。感激です。 あとは何だろう。論文とか報告書とか頑張った。ついさっき一つ再投稿しました。 あとは、花粉症。滋賀の環境がいいのか、山を走ってるせいで体質が変わったのか、ついに治ってしまったのか、単に飛散量が今年は少ないだけなのか、とっても楽で、ほとんど症状がありません。快適です。 で、あとは、 「 そのきのこ手ぬぐい 」絶賛好評発売中です。本当に。 PayPal 便利!売れるって楽しい!とかいろいろ思うところがありますが、またおいおい。 あとなんだろう...。ほんとに休みがない感じというか、仕事と趣味の区別があまりはっきりしていないのですが、ずっと走ってる感じの日々が続いています。4月になったら落ち着くかと思ってたけど、どうかな...。

いないことを想像する作業とそこで見えるいることの意味

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ここ1年ほど趣味の読書はほとんどしてなかったのですが、最近ちょっとずつ読むようになってきました。で、今日ご紹介する本は、 アラン・ワイズマンの「人類が消えた世界」 。もともとは、誰かのTumblrで下の文章を見たのがきっかけです。 人類が消えてから… 2日後、水の汲み上げがストップすることにより、ニューヨークの地下鉄は完全に水浸しになる。 7日後、原子炉の冷却水を循環させる発電機の非常用燃料が尽きる。 1年後、電波塔の警告ランプの点滅や、高圧線の電流が止まる。これにより今まで世界で何十億羽と死んでいた鳥たちが死ななくなる。燃え尽きた原子炉の周囲に、動物たちが戻ってくる。 3年後、暖房熱が失われた寒冷地では、とうとう水道管が破裂しはじめる。収縮・膨張を繰りかえした建築物はきしみが出るようになり、屋根と壁の間に隙間ができる。暖房の無くなった寒冷地では、冬を1~2度越すとゴキブリが全滅してしまう。 20年後、10年前に雨漏りが始まっていた屋根は、もうすでに消えている。 100年後、線路や道路を支える鉄柱が腐食し、湾曲する。パナマ運河が埋まっていき、大陸が再結合しはじめる。野菜は味の悪い野生の品種に戻っていく。象牙の貿易が無くなって100年。50万頭まで減っていた象が20倍に増加。飼われていた猫たちは野性化し、猫の獲物となった狸、イタチ、狐などが激減していく。 300年後、ニューヨークの橋が落ちる。世界中のダムが枯渇したり溢れたり崩れたりする。ヒューストンのような三角州に作られた街は流される。 500年後、気候が穏やかな都市は森となり、丘が減り、開拓者たちが開拓する前のような土地に戻っていく。森にはアルミやステンレス、プラスチックの食器やら調理器具やらが埋もれている。ニューヨークのコンクリートジャングルは氷河に埋没する。人間が作った建造物で残っているものは、地下深くに掘られたドーバー海峡の英仏海峡トンネルだけである。 3500年後、煙突が立ち並ぶ工業時代に廃棄された鉛が、ようやく土で浄化される。ただしカドミニウムは75000年後まで待たねばならない。二酸化炭素の量が原始時代の頃と同じくらいになる。 25万年後、地球の自然の放射能により、プルトニウム爆弾の濃度が腐食した金属とともに消えて行く。数十万年後 あるいはもう少しかかるかもしれないが、進化した微生物がプラスティックを分

GPS、Google、Eames、春の山

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GPS、Google、Eames、春の山。ふふふ、五七五です。 さて、今日はiPhoneを持って雨宮龍神社にいってきました。 iTrail を起動してGPSロギングしながらです。出発時に「開始」をタップしてあとはポケットに入れておくだけ、5秒ごとに緯度と経度と高度と、なんだかいろいろ記録していってくれます。で、帰ってきて、「終了」をタップして、「データ書き出し」を選ぶと、こんな感じで書き出し方が選べます。Twitterに書き出すとどうなるのかな。「東経139.760674°北緯35.682091°なう。」みたいなことなんでしょうか。google docsにそのままアップできたり、WiFi経由でPCに転送したり、いろんな方法があります。メールで書き出すと、 20032010_07:36:32.kml 23K 20032010_07:36:32.gpx 74K こういう添付ファイルが送られます。「.kml」はgoogle earth で見れて、 こんな感じ。 「.gpx」を TrailRunner に読み込むと、 こんな感じ。試してはいませんが、毎日のタイムに関する詳細な記録が残せたり、この経路図に写真を関連付けたり、コースを公開して共有したり、別の道具を使えば心拍数なんかもモニタしてコースの情報と一緒に記録できたり、なんだかすごいことになっています。350円のアプリでこういうことができるのってどういう仕組みなんでしょうか。っていうか、Goole Earth が無料なのとかも意味が今ひとつ分かりません。こういう超高機能な道具を、こんなしょうもないことに使ってないで、もっと有効に活用すればすごいことができそうにも思うのですが、有効な活用方法はなかなか思いつかないものです。 そういえば、Goole Earth で思い出すのが、 Eames の「Powers of ten」です。「10の冪乗」の意味です。 小学生の時に、「世界まる見えテレビ特捜部」かなんかで見て衝撃を受けて記憶に残り、大きくなってからなってからDVDを買ったりもした映像ですが、こういうのがググるとすぐに見れることとか、これがデスクトップで簡単に身近な場所で再現出来ることとか、このEamesがあの椅子のイームズと同一人物であったこととか、もう何がどうなっているのかよくわかりません...。 話は

雨の宮の龍の神の社

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このところ、外出してたり天気が悪かったり睡眠不足だったりで、 雨宮龍神社 まで走れていなかったのですが、一応続いてはいて60分台で推移しています。だいぶ暖かくなってきて今日は帽子を脱いで走ってきました。今、上が3枚、下が2枚、別に走るために作られたわけではない重い服を着ているわけですが、これから徐々に身軽になっていくわけです。年度末の繁忙期もいよいよゴールが見えてきた感じです。徐々にペースをあげていきます。

わあ!本家Wired!

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東京から戻る電車でRSSを見ていたら、Flickrの写真にコメントが入ってて、 Hi! I used your photo to illustrate an article over at Wired's Gadget Lab. You can see it here: Link Thanks! ん?Wired?あのWired?と半信半疑で見てみたらびっくり。 これはうれしい...。 本家Wired の Gadget Labに見覚えのある写真が 。 この写真 です。 日本版のWired のRSSはほぼ全部見てて、比較的読み飛ばさないRSSです。 CCライセンス で写真を公開していると、「ブログに使わせてもらいました」とか「パワーポイントに使いました」みたいなメールを時々もらって、そのたびにちょっと嬉しかったりするのですが、Wired はとりわけ嬉しいわけです。わあうれしい。あと時々、「ポストカードにしてくれたら買うのに」とか言われたりするのも嬉しかったりするのですが、無料で高解像度の電子データをCCライセンスで公開しているわけで、買わなくてもいいから使って下さい、という話です。何ならポストカードにして販売してもらっても構いません。僕が買います。ほんとに。で、使う時にご一報くださるとちょっと喜びます。もちろん勝手に使っていただいても文句は言いません。

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査読の結果をうけて論文を修正する作業ってどうすれば楽しくできるんでしょうか。ちょっと息抜き。 5周年 ということで写真ブログを振り返っています。今日は壁。 街中で写真を撮る場合には周囲の目が気になります。たとえば花の写真を撮っているところを通りすがりの人に見られた場合、「何撮ってるのかしら。あらきれいなお花。まあ若い男子が感心ね。」てなもんですが、壁の写真の場合はそうはいきません。若い男子が壁の写真を撮る姿には常識的に考えて犯罪の匂いが漂うわけで、人のお家の壁だったりすると通報されかねない危険な被写体です。スーツを着てたりヘルメットをかぶったりしていれば「壁関係のお仕事かしら」で流してもらえそうですが、ミッキーマウスの服を着てたりするときっとちょっと悲惨です。 なぜそのようなリスクをおかしてまで別に面白くもない壁の写真を撮るのか。壁といえば、行く手を阻むもの、外から内を守るもの、隔てるもの、いろいろ象徴します。どれも別に興味があるわけではなく、なぜ壁を撮るのか分かりません。 これはブロックが崩れてる部分にグッときて撮った写真。 これは下の草の、壁を飲み込みそうな勢いにグッときた写真。 コンクリートが水に侵食されてる様にグッときた写真。 壁に無関心な態度にグッときた写真。 なんとなく漂う孤独感とか「見捨てられ感」が好きです。 壁に入っているひびの写真です。 壁が好きっていうより、きっと壁が嫌いで撮ってるんですね。

Weft QDA 検索してみる

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というわけで、今日は検索をしてみます。 プロジェクトを開いた状態で、メニューバーの「Search」から「Search」を選択します。 すると、このようなダイアログが立ち上がります。 「Search for」に検索したい語句を入力します。ここでは「質的」で検索しようとしています。 「Expand results by」は、検索でヒットした語句の前後何文字を返すか、という質問です。「200」と入力すると、「質的」という言葉とその前後200文字を検索結果として返してくれます。ただ、1バイト文字で200字なので、マルチバイト文字を使う日本語の場合は、実際には検索語句の前後約100文字が返ってきます。 「Case sensitive?」ですが、これは大文字小文字を区別するか、という質問で、チェックを入れると大文字と小文字を区別して検索します。日本語の場合はあまり関係ないのかな。どうでもいいことですが、「Case sensitive」という言葉、意味が分からなくて調べたら、タイプライターの印字のうち、大文字が"upper case"つまり「上の方の箱」に入っていて、小文字が"lower case"「下の方の箱」に入っていたことから、大文字を upper-case、小文字を lower-case と呼ぶようになって、そのcase(箱)の違いにsensitive(敏感)、ということで、大文字と小文字を区別する、という意味なんですって。へえ。 で、「Whole words only?」は、完全一致のみ検索するか、という質問です。たとえば、「質的」という言葉で検索する場合、チェックを外しておくと、「本質的」や「物質的」といった語句もヒットするのに対し、チェックを入れて完全一致検索をするとそのような語句は検索結果から除かれる、みたいなことかと思います。でも、パッと見た感じでは、日本語の場合はそんなに上手く機能していないように思えます。チェックを外して、広く拾って目で見て確認した方が良さそうです。 で、検索結果画面です。 赤字で文書のタイトル(ファイル名)と、場所(各文書の最初から何バイト目か、かな。)が表示され、青字で検索語句とその前後の指定した文字数の言葉が表示されます。 検索履歴はこのようにプロジェクト内に保存されます。 で、元の文章を開いた状

Weft QDA ざっと見渡す

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こんにちは。Weft QDA の時間です。 とってもシンプルなソフトのようなので、メニューを一つずつ見て全機能を概観します。メニューの全体像は、 File |-- New Project(新規プロジェクト) |-- Open Project(プロジェクトを開く) |-- Close Project(プロジェクトを閉じる) |-- Save Project(保存する) |-- Save Project As(別名で保存する) |-- Revert(前回保存した状態に戻す) |-- Exit(終了) View |-- Document and Category(文書とカテゴリー) |-- Set Display Font(フォント) Project |-- Import Document(文書の読み込み) |-- Delete Document(文書の削除) |-- Add Category(カテゴリーの追加) |-- Detete Category(カテゴリーの削除) |-- Export(書き出し) Search |-- Search(検索) |-- Query(クエリ) |-- Review Coding(コーディングのレビュー) |-- Reindex Documents(文書の再インデックス) Window |-- Cascade(ずらして重ねて表示) |-- Tile Horizontally(横に並べて表示) |-- Tile Vertically(縦に並べて表示) |-- Arrange Icons(アイコンのアレンジ) |-- Next(次へ) |-- Previous(前へ) Help |-- Help(ヘルプ) |-- About(このソフトについて) 超タイト。見ただけで何となく分かったような気になりますが、ちゃんと中身を見ていきます。以前、「 プロジェクトを作って、テキストを読み込んで、保存する 」はやったので、次回、 検索を試します 。

仙豆が理想の食べ物です

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報告書もいよいよ大詰め。これが終わったら気が楽になるかなぁ。終わってもいっぱいあるなぁ。うれしいなぁ (ToT) というわけで、 5周年記念 なので写真を振り返ります。今日のテーマは食べ物。 松岡先輩 の「食欲のなくなるお料理のコーナー」にインスパアされた企画です。 食べ物に興味がありません。 仙豆 が理想の食べ物です。無性に甘いものが食べたい時などがたまにありますが、これも味覚的にどうこうじゃなくて、糖が足りないと体が訴えている、角砂糖でいいから、そんな感じの食べたい気持ちです。その上、人と一緒に食べることに関しては興味がないというより積極的に嫌いで、やや生きづらさを感じる領域です。 にもかかわらず、結構たくさん食べ物の写真を撮っています。 茹でる前のスパゲティ。被写界深度の浅さがテーマ。食欲をそそる写真ではありません。 納豆の容器の間抜けな感じにグッときたという写真。自然の猛威すら感じる粘着質で臭い納豆の上に、シートがそっと置いてある感じ、 和辻哲郎の「風土」 が思い起こされます。自然を支配するでもなく、されるでもなく、このあたりの距離感で付き合っていけばいいんじゃないか、というあきらめ感です。っていうか、タレとかからしとか、いちいちパックに入れてくれなくてもいいように思うのですが、どうなんでしょう。 エログロがテーマ。 プラスチックのコップの影の写真。 「もも」という文字が主役。 バニラアイス。これはふつうにおいしそうですね。 なんで毎日口に物を入れ続けなければならないのか、という写真。 食べ物に興味がないわけじゃないんですね。きっと。食べ物を憎んでる、ってほどでもないかなぁ。食べると罪悪感みたいなのは確実に感じるんですね。特に必要以上に食べたときは。あと、恥ずかしい、穢らわしい、...ちょっと違うけど、とにかく楽しくはないわけです。どうすれば食べることを楽しめるようになるのでしょうか。

Weft QDA、プロジェクトを作って、テキストを読み込んで、保存する

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さっそく始めてみました。Weft QDA。 今日は、プロジェクトを作って、テキストを読み込んで、保存するところまで。 起動するとこのようなウィンドウが立ち上がります。シンプル。軽快。 「File」から「New Project」を選びます。もしくは、Ctrl + N です。 と、このような「Documents and Category」というウィンドウが開きます。「Import」ボタンをクリックします。すると、ファイルブラウザが開くので、読み込みたいテキストを選択します。読み込みできるファイル形式は「.txt」か「.pdf」です。ただ、日本語のPDFファイルは文字化けしたり動作が不安定になったりします。テキストファイルがおすすめです。 読み込んでみました。 青空文庫 から「質」という言葉を含む文章をいくつかもらってきました。 寺田寅彦の「量的と質的と統計的と」 ですって。気になって仕方ありませんが、読むのはまた今度。 で、作業するテキストを選んで、「View」をクリックすると別ウィンドウでテキストの中身が表示されます。ここで作業するんですね。 で、保存します。「File」から「Save Project」を選びます。もしくは、Ctrl + S です。このあたりは、大抵のソフトと同じです。「Save Project As」が名前を付けて保存です。 と、「.qdp」という拡張子を持つファイルでプロジェクトが保存されます。ファイルサイズも小さくて素敵。下にズラッとならんでいるのが生データのテキストファイルです。元のデータはプロジェクト「.qdp」というプロジェクトファイル内に取り込んで保存されるので、元ファイルは削除しても移動してもプロジェクト内にテキストは残ります。 というわけで、次回以降使ってみます。

Weft QDA

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こんにちは。 質的研究に魅せられつつあるわけですが、何とも言えないちょうどいいタイミングで CAQDAS (Computer Assisted Qualitative Data Analysis Software、質的データ分析ソフト)の勉強会のお誘いをいただき参加してきました。 CAQDASにはいろいろあります。主だったところでは、 MAXQDA 、 ATLAS.TI 、 NVivo などがあげられるのかな。他にも、 AnnoTape 、 Aquad 、 Automap(カーネギーメロン大学) 、 C-I-SAID 、 EZ-TEXT(米国疾病予防管理センター) 、 HyperResearch 、 Kwalitan 、 QDA-Miner 、 Qualrus 、 The Ethnograph ...、枚挙に暇がありません。 ここのページ に、開発者の顔写真入りでまとまっています。 で、結構高価なソフトで、一般価格だと、MAXQDAが135,000円、ATLAS.tiが220,000円、NVivoが378,000円...。で、今回の勉強会では主にNVivoが取り上げられたわけですが、パッと見た印象では、40万はちょっと...、というのが正直な感想。アカデミック価格でも10万円以上したりして、ううん...。 で、質的分析の作業自体は、文字列にコードをつけたり分類したり元データに遡ったり、みたいな、そんなに複雑なことはしないわけで、動画とか音声とか、学術誌の査読で有利不利とか、ややこしいことを言わなければ、個人が自腹で買うものじゃないと思います。3,000円くらいなら買ってもいいかな...。オープンソースのソフトウェアの方が、むしろ軽くて良かったりもしそうです。 RQDA とか、 CAT(ピッツバーグ大学) とか、 Weft QDA とか。RQDAは、 あの「R」 の質的分析パッケージなんですね。 で、ザッと見てみると、明らかに Weft QDA が良さそうです。 Weft QDAは、文字起こしされたインタビューデータ、フィールドノートなどのテキスト分析の補助ソフト。主な特徴は、 プレインテキストとPDFの読込み ツリー構造コーディング カテゴリーとメモ コーディングされたテキストの検索、"coding-on"機能。 シンプルなコードの集計機能 速い