Weft QDA

こんにちは。

質的研究に魅せられつつあるわけですが、何とも言えないちょうどいいタイミングでCAQDAS(Computer Assisted Qualitative Data Analysis Software、質的データ分析ソフト)の勉強会のお誘いをいただき参加してきました。

CAQDASにはいろいろあります。主だったところでは、MAXQDAATLAS.TINVivoなどがあげられるのかな。他にも、AnnoTapeAquadAutomap(カーネギーメロン大学)C-I-SAIDEZ-TEXT(米国疾病予防管理センター)HyperResearchKwalitanQDA-MinerQualrusThe Ethnograph...、枚挙に暇がありません。ここのページに、開発者の顔写真入りでまとまっています。

で、結構高価なソフトで、一般価格だと、MAXQDAが135,000円、ATLAS.tiが220,000円、NVivoが378,000円...。で、今回の勉強会では主にNVivoが取り上げられたわけですが、パッと見た印象では、40万はちょっと...、というのが正直な感想。アカデミック価格でも10万円以上したりして、ううん...。

で、質的分析の作業自体は、文字列にコードをつけたり分類したり元データに遡ったり、みたいな、そんなに複雑なことはしないわけで、動画とか音声とか、学術誌の査読で有利不利とか、ややこしいことを言わなければ、個人が自腹で買うものじゃないと思います。3,000円くらいなら買ってもいいかな...。オープンソースのソフトウェアの方が、むしろ軽くて良かったりもしそうです。RQDAとか、CAT(ピッツバーグ大学)とか、Weft QDAとか。RQDAは、あの「R」の質的分析パッケージなんですね。

で、ザッと見てみると、明らかにWeft QDAが良さそうです。
Weft QDAは、文字起こしされたインタビューデータ、フィールドノートなどのテキスト分析の補助ソフト。主な特徴は、
  • プレインテキストとPDFの読込み
  • ツリー構造コーディング
  • カテゴリーとメモ
  • コーディングされたテキストの検索、"coding-on"機能。
  • シンプルなコードの集計機能
  • 速い検索
  • AND, OR, AND NOT を用いたクエリを組む機能
  • カテゴリーとコードの比較ができるコードレビュー機能
  • HTML形式とCSV形式でのファイル書き出し
  • 単一ファイル(.qdp)でプロジェクトを管理
  • 無料でWindows版とLinux版が用意。Mac版も準備中。

十分です。ソフトのファイルサイズも2.7MBと小さく、実際にインストールしてみましたが、軽快にサクサク動いて日本語も問題なく通ります。ちょっとこれから使ってみてレビューしてみます。

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